◆ネット通販大手の楽天がケンコーコムからの第三者割当増資を受け連結子会社化することを発表した。ケンコーコムなどは、これまで医薬品ネット通販訴訟で国と争い、4月26日の東京高裁判決では、原告敗訴の1審判決を一部取り消す逆転判決を得ていた
◆その判決後、今月9日には厚労省が最高裁へ控訴。これにより現行省令が有効となり、一般薬のネット販売の司法判断は、先送りされる格好に。その際、同社は「上告は大変意外で、到底納得のいくものではない」とコメントした
◆今回の第三者割当による新株式発行は、物流インフラと情報システム拡充を理由に挙げている。しかし、今後の医薬品ネット販売訴訟との関連性では、厚労省の上告を受け、「寄らば大樹の陰」として、楽天傘下で訴訟を争う格好にはなるのだろう
◆医薬品は分類に限らず、適切な情報を提供し、安全性を確保した販売が本来のあるべき姿。10日後には改正薬事法施行の猶予期間が終了するが、「対面販売」のあり方をめぐる着地点が見えないのは何とも苛立たしい。
一般用医薬品のネット販売訴訟は最高裁へ
2012年05月21日 (月)
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