キョーリン製薬ホールディングスは10月1日付で、MSDが所有する滋賀工場を譲受すると発表した。譲渡金額は約33億円。今回の契約を受けキョーリンは、MSD滋賀工場の所有・運営を目的とした製造子会社「キョーリン製薬グループ工場」(キョーリン工場)を15日付で設立する予定。キョーリングループとして新たな生産体制を構築し、安定供給体制や生産コストの効率化の実現を目指す。
今回の契約によりキョーリンは、MSDから滋賀工場の所有権を取得。5月28日に開いた取締役会で、新設するキョーリン工場のもとで、MSD滋賀工場を所有・運営していくことを決めた。
また両社は、製造の委受託に関する契約も結び、滋賀工場で製造中のMSD製品については、キョーリン工場が受託生産を行うことになった。MSD滋賀工場の従業員の大半は、キョーリン工場に移籍する予定だ。