第一三共ヘルスケアは、女性用下着メーカー大手のワコール(本社京都市)と共同で、“装着部位の安定”と“快適性”を追求した機能性サポーターを開発した。人間工学に基づき開発されたワコールの機能性コンディショニングウェアブランド「CW‐X(シー・ダブリュー・エックス)」の機能を、日常生活にも手軽に取り入れられる仕様としたもの。第一三共ヘルスケアでは22日から、「パテックス」ブランドより「パテックス機能性サポーター」の名称で薬系ルートを通じ新発売した。一方、ワコールでも「CW‐X」ブランドより「CW-X POINT GUARD(ポイントガード)」の名称で、今月下旬から百貨店・専門店等のスポーツ売場で発売する。
ワコールでは、女性の身体を形・動き・心地よさの観点から科学的に研究し、モノづくりに生かす研究開発部門として、1964年にワコール人間科学研究所を設立している。4歳から69歳まで毎年約1000人の女性の人体計測を行い、そのデータ集積数は延べ4万人以上に達するという。この研究所から生まれたのがコンディショニングウェア「CW‐X」で、トップアスリートからも高い評価を得ている。
両社では今回、サポーター市場におけるニーズの高まりを背景に、インナーウェアメーカー・医薬品メーカーの双方の視点で、日常生活上の使用に求められるサポーターの性能について検討を行い、装着時の快適性をも追求した機能性サポーターを企画・開発した。
「パテックス機能性サポーター」は、ひざ用(右脚・左脚共用)と腰用(男性用、女性用)の2種類。「ひざ用」は、独自のテーピング原理に基づいたロングタイプのサポーターで、ひざ関節だけでなく、大腿四頭筋までトータルサポートし、ひざ関節を安定させ、衝撃を緩和する。
独自のズレ軽減機能も特徴で、上下に使用したナノテクノロジー素材表面のナノサイズ凸凹が、大きなグリップ力を発揮し、上下のズレを軽減する。また、吸汗素材を採用しており、汗が毛細管現象で繊維と繊維の隙間に吸い上げられ、生地表面から蒸発するのでムレにくい。
「腰用」は、パーツごとに伸びる方向が違う生地を縫い合わせたカットソーで、立体3D構造となっている。内蔵された4本のしなやかな樹脂ボーンが、背骨に沿って腰を面でサポートする。3層構造パワーネットは、内側は柔らかく、外側はしっかりした素材なので、腹筋と背筋のバランスをサポートし、腰を安定させて動きやすくする。
「ひざ用」は、黒とベージュの二つのカラー、M・Lサイズがあり、税込み希望小売価格は各2100円。「腰用」は、男性用(黒)、女性用(ベージュ)ともM・Lサイズがあり、各6300円。
TVCMについては9月下旬から全国放映の予定で、『パテックスはサポーターを0(ゼロ)から考え直しました。』のキャッチコピーと共に、「製品特徴である装着部位の“安定と快適性”を伝えていく」(同社)という。
ワコールの「CW-X POINT GUARD」は、ひざ用、腰用のほか、足首・ふくらはぎ用の3タイプをラインナップしている。