一般消費財の流通を効率化するEDI(電子データ交換)サービスや、商品データベースを提供するプラネット(東京港区)の新社長に、25日付で田上正勝常務が就任する。玉生弘昌社長は会長に就任の予定。いずれも25日に開かれる定時株主総会後の取締役会での承認を条件とする。
新社長(執行役員社長)に就任予定の田上氏は、1988年に関西大学法学部卒業、システムコンサルタント会社を経て93年にプラネット入社。08年10月に取締役執行役員情報技術本部副本部長兼ネットワーク企画部長、10年10月から常務取締役執行役員常務・ネットワーク本部副本部長兼ネットワーク企画部長を務めている。
今回の代表取締役異動について、同社では「経営体制の強化・充実を図るため」としている。
前期は増収増益に
なお、2012年7月期決算(非連結)は、売上高が前期比1・9%増の26億7500万円、営業利益が8・8%増の6億7000万円、経常利益が10・5%増の6億8600万円、当期純利益が15・6%増の3億8500万円となった。
売上の8割強を占めるEDI事業で、EDIサービス料金の値下げによりOTC医薬品分野を中心にユーザーの裾野が着実に広がり、売上・利益とも伸長した。一方で、EDI通信処理データ量の増加に伴って、売上原価率は低減した。
今期(13年7月期)については、業界EDIの高度利用を促す料金体系のもと、データフォーマットが従来の固定長から、先進的で安価な“可変長”への切り換えが進むため、EDI事業は減収が見込まれ、売上高は26億5000万円の予想。