市場調査とマーケティングの矢野経済研究所(東京中野区)は、今年6月から9月にかけて国内OTCメーカー等を対象に調査を行った結果を「OTC市場の展望と戦略2012年版」と題するレポートにまとめ、発行した。これによると、11年のOTC市場規模(出荷金額ベース、指定医薬部外品を含む)は、前年比0・2%増の7850億円と推計している。なお、市場全体としては微増ではあるが、2年ぶりのプラス成長となる。
11年の市場規模推計7850億円の内訳は、一般用医薬品が6500億円(3・2%増)、指定医薬部外品が1350億円(11・8%減)。薬効別では、10年の猛暑による伸長の反動と夏場の需要期における天候不順などで、ドリンク剤市場が低迷した一方で、新製品(ロキソニンS)の発売により市場が活性化した解熱鎮痛剤、積極的な販促活動や新製品投入が奏功したビタミン剤などが好調だった。主な薬効群の11年市場は次の通り。
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