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「地域住民の健康相談にもっと関わるべき」

2012年12月21日 (金)

◆ようやく高脂血症治療薬「エパデール」のスイッチOTC薬が販売される見通しだ。3回目の審議となった今年10月の薬食審一般用医薬品部会で、日医の反対を多数決で押し切った経緯がある。今回、生活習慣病領域のスイッチ化の考え方を整理してからでなければ、新たな承認を出すべきでないとの日医の提案を厚労省が受け入れた
◆この問題がここまで長引いた理由の一つに、OTC薬を軽視する薬局が増えたことが挙げられないだろうか。医薬分業の進展に伴い調剤偏重となり、OTC薬を置かなかったり、置いても申し訳程度という薬局が増えたことで、薬局は“医療機関で処方箋をもらってから行くもの”というイメージを持ってしまった生活者は少なくない
◆この状況を憂う厚労省関係者は、「薬局は積極的にOTC薬を取り扱い、地域住民の健康相談などにもっと関わるべき」と話す
◆かつて薬局には“街の科学者”と呼ばれていた時代があったというが、薬剤師が地域医療の担い手になるためには、当時を懐かしんでいる余裕はない。



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