病棟で薬剤師が関与している各業務の実施率を調べたところ、昨年4月に導入された「病棟薬剤業務実施加算」の算定に必要な業務が高い割合で着実に展開されていることが、日本病院薬剤師会の「2012年度病院薬剤部門の現状調査」で分かった。チーム医療に関する厚生労働省医政局長通知で、薬剤師が取り組むべき業務として示された9項目のうち、5項目は実施率が70%以上と高かった。調査を実施した昨年6月時点の加算の算定施設は全体の12・1%だったが、これら施設は日常的に十分な病棟業務を展開していたと見られ、「新病棟薬剤業務実施加算」新設のインパクトが大きかったことがうかがえた。
「新加算」算定に弾み
調査は、全国8598施設を対象に実施し、4424施設から回答があった。病棟業務に従事する時間で区分した薬剤師数を見ると、全体の28・2%が所定標準勤務時間の5割以上を病棟で勤務していた。
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