◆国内で初めてコンパニオン診断薬と同時承認されたモガムリズマブとクリゾチニブが昨年5月に発売され、遺伝子型に着目して薬剤投与の可否を判断する「個別化医療」が本格的に日本に到来したと話題になったが、研究開発の現場はさらに先を見据えている
◆現在の個別化医療は、治療薬に対応した特定のバイオマーカーで患者を絞り込む“一対一”の関係が一般的。同じ患者が別の個別化医療を受ける場合には、その都度、遺伝子診断を行う必要があり、患者の身体的な負担も臨床現場の手間も大きい。診断結果が分かるまで期間がかかるため、治療を先行させるケースもある
◆これを解決するのが、次世代シーケンスと呼ばれ数百の遺伝子変異をまとめて解析する技術だ。現段階ではバリデーションが確立されていないが、遠くない将来の保険医療への導入が期待されている
◆技術が成熟すれば、全国民が遺伝子診断を受ける時代がやって来る可能性もある。公衆衛生的な観点も含めてデータの取り扱いを整理しておく必要があるかもしれない。
遺伝子診断を受ける時代が
2013年03月13日 (水)
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