国立成育医療研究センターは19日、筋弛緩薬「エスラックス」等の注射薬18本が集中治療室(ICU)の段ボール箱に入っていた缶に放置されていたと発表した。同センターは「1本の薬剤を複数の患者に準備したため、未使用分が放置されていた」としているが、原因は不明で現在調査中という。他の筋弛緩薬が外部流出した可能性は低い模様だ。
今回の事例は、12日に職員がICUで使用済み注射薬18本を発見し発覚したもの。ICUの段ボール箱に入った缶に筋弛緩薬の「エスラックス注25mg」4本、向精神薬の「ドルミカム10mg」4本、「硫酸アトロピン0・5mg」1本など18本が見つかった。通常、注射薬を小児に用いる場合は必要量を投与し残量を破棄しているが、1本の薬剤を複数の患者に連続して投与した結果、余った薬剤が発生して放置されていたものと見られている。
* 全文閲覧には 薬事日報 電子版 » への申込みが必要です。