2012年度を最終年度とする製薬業界の二酸化炭素削減目標の達成は困難と見込まれる。日本製薬工業協会環境安全委員会が19日、大阪府豊中市内で開いた総会で報告した。東日本大震災によって、発電所のエネルギー源に石油を使う比率が高まった結果、電力の炭素排出係数が上昇したため。この影響を除外した場合には目標値を達成したと推定している。
製薬協、日本OTC医薬品協会、日本ジェネリック製薬協会は97年度に、日本経済団体連合会環境自主行動計画に連動した製薬業界の二酸化炭素削減目標値を設定。「10年度の製薬企業の二酸化炭素排出量(08~12年の5カ年の平均値)を90年度レベル以下に抑制する」ことを目標に掲げた。
* 全文閲覧には、薬事日報 電子版への申込みが必要です。