
加藤氏
トクホンは6月26日の定時株主総会および取締役会で、加藤隆彦副社長の代表取締役社長就任を決めた。2009年から社長を務めてきた田邉芳男氏は、顧問に就任した。
加藤社長は79年3月に慶應義塾大学経済学部卒業。同年、住友銀行(現三井住友銀行)に入社し、執行役員シンガポール支店長等を歴任。12年10月に大正製薬ホールディングス入社(顧問)、12年10月にトクホンに特別顧問として入社し、今年1月から取締役副社長。東京都出身、58歳。
トクホンでは、消炎鎮痛貼付剤のロングセラー「トクホン」などで培った貼付剤のノウハウを基に、経皮吸収システムの技術を高め、医療用医薬品分野でも「ヤクバンテープ」等の製品供給を積極的に行っている。また、昨年7月からは大正製薬HDのグループ企業として、新たな一歩を踏み出している。
同社では、加藤新社長のもと、「セルフメディケーション意識が高まりつつある中で、家庭用医薬品メーカーの使命として生活者が安心して使える、より有効な医薬品へのニーズに応えるべく、これまで以上に人々に愛される医薬品開発・提供に努めていく」としている。
このほか取締役人事では、常務執行役員に小林弘造、明戸孝夫の両氏が就いたほか、酒井明人、佐々木賢明、鈴木勇蔵の各氏が退任した。