厚生労働省の有識者会議は8日、2014年度からの新たな次期対がん10カ年戦略の策定に向けた報告書を大筋でまとめた。癌の根治や患者の苦痛軽減などを目標に掲げ、難治性癌や希少癌、高齢者の癌をはじめとするライフステージに着目した研究を推進する方向性を打ち出した。次期戦略については、癌研究の進捗状況を把握した上で、戦略の中間評価と見直しを行うことが必要とした。
14年度からスタートする次期対がん戦略は、「がん対策基本法」「がん対策推進基本計画」を踏まえ、わが国全体で進める癌研究の方向性と具体的な研究事項を示したもの。癌医療と社会のあるべき方向性として、癌の根治や患者と家族の苦痛軽減、予防と早期発見、癌と共に生きることを目標に掲げた。
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