ロート製薬は、『わかりやすい漢方薬』をコンセプトにした「和漢箋(わかんせん)」シリーズの新製品として、生活習慣などによる肥満症に向けた「新・ロート防風通聖散錠Z」(第2類医薬品)を新発売した。有効成分の防風通聖散エキスを、同社品としては最大量の3750mg配合している。
防風通聖散は、交感神経に働きかけるマオウや、脂肪代謝経路に働くカンゾウ・ケイガイ・レンギョウ、溜まった老廃物の排泄に働くダイオウなど、18種類の生薬を組み合わせた漢方薬で、脂肪分解を促し、便通を改善するなどの働きがあり、肥満症の改善に効果がある。
発売中の「ロート防風通聖散錠」(第2類医薬品)に比べ、「新・ロート防風通聖散錠Z」は、有効成分である防風通聖散の配合量を3750mgと大幅に増加させている。さらに、肥満症改善効果を十分に引き出すため、生薬の配合量を多くするだけでなく、成分の抽出方法にもこだわった。
また、同社の独自技術により、添加物(デンプンなど)の量を極力少なくすることに成功。成人(15歳以上)は1回3錠の服用と、従来品と比べて有効成分の量が増えたにもかかわらず、1錠の大きさや1回の服用錠数はそのままとなっている。生産面でも、中国・天津の自社工場でエキスの生産を行うなど、エキスの抽出から錠剤の製造まで、一貫して自社工場で行うことにより、製品のトレーサビリティにも努めている。
厚生労働省の「国民健康・栄養調査結果の概要」によれば、日本人の肥満の割合は男性30・4%、女性21・1%となっており、中でも男性はこの30年間で肥満の割合がほぼ倍増している。同社では肥満症状を持つ男性をターゲットに同品を展開していく構えだ。
税込み希望小売価格は、126錠(14日分)2919円、252錠(28日分)5019円。
また、既存品の「ロート防風通聖散錠」については、価格およびパッケージをリニューアルして新発売している。こちらは45錠(5日分)977円、126錠(14日分)2079円、252錠(28日分)3969円。