富士フイルムは、20~30代女性向けのスキンケアブランド「Lunamer(ルナメア)」から、大人ニキビをケアする新シリーズ「ルナメアアクネケア」を新発売した。薬用化粧水、薬用ジェルクリーム、洗顔料の計3品目4アイテムで構成。ニキビに有効な油溶性成分グリチルレチン酸ステアリルを、独自のナノマージ技術により複数の保湿成分を組み合わせ、80ナノメートルサイズまで安定的にナノ化した新成分「アクネシューター」を配合しているのが特徴。
成人女性の多くが抱える肌悩みに“大人ニキビ”があるが、男性ホルモンの活性化による過剰な皮脂分泌が要因とされる思春期のニキビとは異なり、乾燥によって毛穴が詰まり、毛穴内部で炎症が起きることが原因の一つとされる。富士フイルムでは、大人ニキビの大きな発生要因が、顔の輪郭であるフェイスラインを中心として、部分的に水分量が少なくなる“顔の部分乾燥状態”であることを、独自の研究で解明した。
そこで、顔の部分乾燥部分と、毛穴の炎症を同時にケアすることが重要と考え、ニキビのできやすい毛穴を集中して保湿すると同時に、毛穴の炎症を抑えるニキビケア化粧品の開発を続けてきた。
ニキビや肌荒れに有効な抗炎症・抗アレルギー作用を持つ成分として、グリチルレチン酸ステアリル(マメ科の多年草である甘草から抽出される油溶性の植物由来成分)があるが、国内で化粧品に配合することが認められている油溶性抗炎症有効成分の中でも最も親油性が高く、かつ結晶性が高いため水に溶けにくく、これまで効果的に化粧品へ配合することができなかった。
同社独自のナノマージ技術(マージ=融合する、融合させる)により、グリチルレチン酸ステアリルを、肌荒れに有効なトコフェロール酢酸エステルや複数の保湿成分と組み合わせ、80ナノメートルサイズまで安定的にナノ化した新成分「アクネシューター」の開発に成功、新シリーズの「ルナメアアクネケア」に配合した。
製品ラインナップは、洗顔料(税込み価格80g1890円)、化粧水(医薬部外品、ノーマルタイプ・しっとりタイプ各120mL2310円)、ジェルクリーム(医薬部外品、60g2520円)で、全品とも殺菌剤は使わず、4種の植物由来保湿成分(ハーバルモイストエキス)を配合。このうち洗顔料には、肌へ負担をかけずに毛穴詰まりを取り除く糸状繊維(ファイバーグラス)を配合しており、肌への負担が少ないニキビケアを実現する。