超高齢社会といえる現在、病気になる前の“未病”段階での対応が注目されている。生活習慣病の予備軍(境界領域)を狭義の未病とすれば、この未病人口は数千万人ともいわれるだけに、未病対策は喫緊の課題ともいえよう。日本未病システム学会は今月、「超高齢社会における未病イノベーション」をテーマに、第20回学術総会を都内で開催したが、この中では未病相談指導の場としての薬局の役割に焦点を当てたシンポジウムも行われるなど、様々な視点からの未病対策が展望された。
セルフMの担い手との自覚を
治す医療から予防する医療へのシフトが叫ばれる中で、その主体は医療者よりも“生活者自身”に重点が置かれてくる。日本未病システム学会ではこれまでも、個人個人の行動変容を促すという意味で、患者との密接な接点である薬局の役割が重要なことを指摘してきた。
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