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【厚労省】薬剤師国試で本格審議

2007年06月20日 (水)

薬剤師国家試験の今後の方針が話し合われた初会合
薬剤師国家試験の今後の方針が話し合われた初会合

 厚生労働省は18日、「薬剤師国家試験出題制度検討会」の初会合に検討項目を提示し、6年制薬学教育にふさわしい国試のあり方について本格的な議論を開始した。国試の基本的考え方としては、薬学教育モデル・コアカリキュラムで示された領域を出題基準に組み入れることで、6年制課程を通じて薬剤師として必要な知識、技能、態度などの習得を、的確に確認することを据えている。座長には井上圭三委員(帝京大薬学部長)が選出された。

 薬剤師国試については、1985年に出題範囲や試験に関する一定の水準を確保することを目的に、出題基準が策定され、5年ごとに改定されてきた。

 直近では04年3月に改定され、05年の第90回国試から実施されている。しかし、薬学教育6年制が昨年度からスタート。教育カリキュラムが大幅に改正されたことに加え、12年3月には6年制最初の卒業生が国試受験となることから、試験の具体的な内容を改めて検討することになった。

 初会合では厚労省側から今後の検討項目案が示された。案によると、薬剤師国試を「資質を有するか否かを確認する最終段階」とし、6年制課程を通じて、薬剤師として必要な知識、技能、態度に関する資質を習得しているか否かを的確に確認するものと位置づけた。

 具体的な検討項目としては、▽試験区分及び問題数▽薬剤師国家試験出題基準▽試験の実施方法(出題形式、回答形式を含む)▽合格基準””などを提示した。このうち、試験区分及び問題数については、試験時間を考慮しつつ検討すべきとした。

 国試出題基準に関しては、6年制となったことで出題基準改定の必要性を指摘。具体的には6年制教育の基礎である薬学教育モデル・コアカリキュラムや、実務実習モデル・コアカリキュラムで示された領域を基本とすることを提案。さらに、試験実施方法では実地試験導入を論点に挙げたほか、6年制教育で習得した「知識」「技能」「態度」を確認する出題方法などを検討事項に盛り込んだ。

 意見交換では、委員から6年制となったことで出題基準を見直すことで概ね意見が一致。さらに、実際に出題形式についても「知識」「技能」「態度」を確認するための問題をどう盛り込むかが課題との意見が出された。



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