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後発品の品質論議、そろそろ決着を

2007年06月22日 (金)

◆後発品の品質をめぐる議論は、もはや神学論争になっている。そもそも使用促進に異を唱える人はいないはずで、後発品メーカーが抱く“不満”と医療現場が抱く“不安”は、ある意味で同床異夢と言えるのではないか。このような状況を続けても、何ら着地点が見出せない
◆確かに政策面では、診療報酬体系に絡んで一層の追い風が吹きそうな情勢だが、後発品の処方、選択に関わるのは医療現場だ。いくら政策で後押ししても、現場の不安が解消しない限り、本当の意味での使用促進にはつながるまい
◆そんな現状を打破しようと、各地域で独自の動きも始まった。富山県の「富薬工ジェネリック委員会」は品質を再確認する制度を導入。福岡県も新たに始める3カ年事業で、国の指定検査機関に溶出試験を依頼する方向性を打ち出した。いずれの取り組みも、品質への不安や不信感の払拭を目指したものだ
◆神学論争を続けるのはたやすいが、日本でどう後発品を広めるかという大事な議論が進まないのは国民にとって不幸だ。品質の再確認は解決策の全てではないが、一つのきっかけにはなる。そろそろ着地点を見出すべき時期だ。



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