2000万人分が不足
北里第一三共ワクチンは、承認申請中の「沈降細胞培養インフルエンザワクチンH5N1筋注」について、3月末までに4000万人分の供給体制を構築できないとして、厚生労働省の委員会に報告した。ワクチン抗原の精製工程で収率が大幅に低下していることが判明し、目標の半分となる2000万人分の供給量にとどまっているため。第一三共と北里第一三共は、製造工程変更や設備導入を行い、ワクチン収率を高める改善策を説明した。厚労省は、委員会の結論を待った上で、対応を検討していく方針。
同社は、2011年8月に厚労省の「新型インフルエンザワクチン開発・生産体制整備事業(第2次事業)」の「細胞培養法ワクチン実生産施設整備等推進事業」に採択され2014年3月末までに新型インフルエンザワクチンの供給体制構築に準備を進めてきた。
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