◆「それでも地球は動いている」。地動説を唱えたイタリアの天文学者ガリレオ・ガリレイが1633年に行われた2回目の宗教裁判でつぶやいたとされる言葉だ。ガリレオは、地動説に至るまでには長い天文観測や、それを証明する膨大な事実、論文の裏づけがあった
◆今年1月、生物学の常識を覆すSTAP細胞の存在を理化学研究所の小保方晴子ユニットリーダーらが発表し、世界の注目を集めた。しかしその後、論文について6項目の疑義があり、2日に理研調査委員会がその検証結果を公表、2項目で研究不正があったとし、論文の撤回などを求めた
◆これからSTAP現象が本当に存在するのか、再現性があるのかなどの作業が進められるが、ただ気にかかることは委員会作業で実験経過を記録したノートが2冊しか提出されなかったこと
◆常識を覆すような現象ならば、それを証明するような膨大な実験データが存在するはず。「それでもSTAP細胞はある」と関係者は胸を張って言えるのか。なければ、日本科学史の大きな汚点になる。
「それでも地球は動いている」
2014年04月04日 (金)
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