◆第99回薬剤師国試の合格率が60・84%と過去19年間で最も低い水準となった。薬大の新設ラッシュで学生の質低下が懸念されていたが、図らずも国試の合格率となって、その一部が表面化した形となった
◆16校が合格率5割、そのうち3校が3割を切った衝撃は大きい。ある病院薬剤部長は「大学は医療人を育成している自覚があるのか」と厳しく批判する。特に最低合格率の13・22%をどう考えるか。これは医療人たる薬剤師を養成する薬科大学、薬学部として、結果責任が求められる事態と言えるのではないか
◆一方、初めて6年制薬学教育の評価を行った結果が公表された。ここでも日本薬科大の教育プログラム6項目に重大な問題点が指摘され、教育体制に疑問符が付いたことは重く受け止めるべきだ
◆既に関係者から「医療人養成に値しない大学は認可を取り消すべき」との声もある。6年制薬学教育に対する国民の理解と信頼を失いかねない事態だ。まさに薬剤師の将来は大学関係者の危機感にかかっているといっても過言ではない。
医療人たる薬剤師を養成する
2014年04月09日 (水)
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