TOP > 無季言 ∨ 

「しょうがない」と諦めない

2007年07月09日 (月)

◆辞任につながった久間章生防衛相の原爆投下「しょうがない」発言。呆れる一方で、ある経営者の言葉を思い出した
◆手術が必要な痔を注射で治す医薬品「ジオン」を生んだ沖縄の創薬ベンチャー「レキオファーマ」の奥キヌ子社長。6月にお会いした。「これは沖縄発の薬です」。「沖縄発」に力が入る
◆その想いが会社案内に綴られている。「沖縄から基地をなくしてほしいと願いつつも、基地から生まれる収入に沖縄が依存してきたことも事実なのです。沖縄に新しい産業を興したい――私がずっと思い描いてきた夢でした」
◆偶然出会った中国の痔の伝承薬をヒントに、開発を決めてジオン発売まで17年。奥社長は医薬品には素人。資金繰りに苦労しつつも「産業を興したいという想いで突っ走ってきた」と明かす
◆先の戦争、戦後処理の後遺症が残る沖縄を奥社長は「しょうがない」とは思わず、諦めなかった。いや、広島も長崎もどこも戦争、その後を生きてきた者は「しょうがない」で済まないのだ。その気持ちを久間発言は踏みにじる。一方、諦めない奥社長。同社は、植物由来の次なる医薬品を目指し、大学と共に研究中だ。



‐AD‐

同じカテゴリーの新着記事

薬剤師 求人・薬剤師 転職・薬剤師 募集はグッピー
HEADLINE NEWS
ヘルスデーニュース‐FDA関連‐
新薬・新製品情報
人事・組織
無季言
社説
企画
訃報
寄稿
新着記事
年月別 全記事一覧
アカウント・RSS
RSSRSS
お知らせ
薬学生向け情報
書籍・電子メディア
書籍 訂正・追加情報
製品・サービス等
薬事日報 NEWSmart
「剤形写真」「患者服薬指導説明文」データライセンス販売
FINE PHOTO DI/FINE PHOTO DI PLUS
新聞速効活用術