丸石製薬の井上慶一社長は23日に会見し、約500人の社員一人ひとりが付加価値の創造に取り組む「バリューチェーン500」の概念を年初に打ち出したと報告し、その一環として社員から提案があった「感染防止コンシェルジュ」の役割を担える人材をMRや学術担当者の中から数人程度養成する構想を示した。また、2014年3月期単体決算は増収・減益だった。薬価改定や消費増税を控えた駆け込み需要もあって売上高は増加。研究開発費の増加などによって営業利益と経常利益は減少した。
井上氏は感染防止コンシェルジュについて、専門知識を持った人材が院内の感染対策チームのメンバーなどを対象に必要とされる情報を積極的に提供したり、相談を受けたりできる体制を構築していきたい考えを説明。「売上に結びつくかどうかは別問題として取り組むように指示している」と述べ、感染症領域で存在感を高めたい意向を強調した。
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