経口プリン誘導体製剤「フルダラ錠10mg」 バイエル薬品

2007年07月25日 (水)

 バイエル薬品は、経口プリン誘導体製剤「フルダラ錠10mg」を新発売した。適応症は、再発または難治性の低悪性度B細胞性非ホジキンリンパ腫およびマントル細胞リンパ腫。病状に問題がなければ医師の判断で、第2クールから外来での診療が可能。

 フルダラ製剤の注射剤は1999年に、貧血または血小板減少症を伴う慢性リンパ性白血病を適応症として承認、販売されている。新発売の錠剤は、注射剤にはない適応症での使用となった。同剤は7月1日付で統合された旧・日本シエーリングにより開発、申請されたもの。

 低悪性度の非ホジキンリンパ腫やマントル細胞リンパ腫は、以前は化学療法剤が効きにくかったが、CHOP療法とリツキシマブの併用によって治療成績が向上した。しかし、この併用療法があまり奏効しない症例もみられており、それに代わる治療法が望まれていた。

 国内第II相臨床試験で同剤は、低悪性度B細胞性非ホジキンリンパ腫46例の65%に奏効(完全寛解14例、部分寛解16例)、マントル細胞リンパ腫6例のうち1例で部分寛解を示した。白血球や好中球の減少が90%以上で発現するため、感染症への注意が必要という。



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