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うつ患者‐服薬に漠然とした不安・心配・抵抗感

2007年8月2日 (木)

 約4割のうつ病患者が、自己判断で服薬量や回数を増減したり、服用を中止していることが、グラクソ・スミスクラインが行った調査で明らかになった。そのうち、服薬量を減らしたり、服用をやめた背景には、抗うつ薬に対する漠然とした不安や抵抗感、副作用への懸念が強いことが分かった。

 調査は、最近1年間に抗うつ薬を処方された患者2666人を対象に、服薬の実態や服薬行動に与える要因などについて、インターネットを通じてアンケートした。

 成績によると、服用状況では、「完全に指示通り」27.9%、「ほとんど指示通り」43.6%、「まあ指示通り」19.4%で、合わせて90.9%の患者が医師の指示に従って服用しているとの結果が得られている。

 しかし、その実態について具体的に聞いたところでは、抗うつ剤を「意図的に違うように飲んだ/飲まなかった」との回答が36.9%にみられている。その内訳は、1日当たりの服用量を減らしたが43.2%、1日の服用回数を減らしたが44.8%、服用を中止したが36.4%だった。

 理由としては、「調子が良くなった/症状が改善したので」が2割強を占めたが、「漠然とした不安・心配・抵抗感があるので」という回答も約2割にみられている。また、「薬の副作用が出たので」という回答は1割強だった。

 「漠然とした不安・心配・抵抗感」の背景には、うつ病やその治療に対する理解の十分でないことと、患者の心理的な要因が見え隠れしている。実際、うつ病の認知は高まってはきているものの、「依然としてうつ病や患者に対する偏見は根強い」と感じている患者が、全体の81.9%にも達していた。また、約5割の患者が職場や学校、近所の人には「うつ病であることを知られたくない」と回答。

 さらに、9割の患者が「焦らずゆっくり治療したい」と思っている一方で、6割が「早く仕事・学校に復帰したい」としており、うつ病治療に対してジレンマを抱える患者像も浮かび上がっている。抗うつ薬についても、「怖いイメージがあり服薬に抵抗感がある」「薬は気休め程度であまり効かない」はそれぞれ15%強と限定的だが、52.2%の患者が「なるべく薬を飲まずに治したい」と回答しており、薬物療法に対して消極的であることも分かった。

 それらの調査結果を踏まえて、調査を監修した産業医科大学精神医学教室の中村純教授は、患者が自主的に薬剤の服薬を続けるアドヒアランスを向上させるためには「プライマリーケアの医師と精神科の専門医や看護師などの専門家との連携が必要だ」と指摘した。




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