日本CRO協会は、会員社28社の2014年総売上高が、13年比4.8%増の1435億円と発表した。脱会した会員があったため、13年と比較が可能な会員全体で見ると、6.3%増と拡大基調が続いている。モニタリング、データマネジメント/統計解析の各業務が増加したほか、安全性情報管理のファーマコビジランス業務が約3割増と大幅に伸びた。CROの支援業務が多様化しており、経営の効率化が進む外資系企業を中心に外部委託が加速している。
総売上高に占める医薬品業務売上は、5.5%増の1267億円と売上全体の88%を占めた。医療機器業務は6.2%増の28億円となった。業務別では、モニタリングが9.1%増と二桁に近い伸びを示した。循環器系や代謝性医薬品の割合が減り、腫瘍・中枢神経系が増えている。DM/統計も9.3%増と13年の6%減少から増加に転じた。特に拡大したのが、ファーマコビジランス業務で31.4%増となり、全体の7.4%を占めた。
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