日本薬剤師会は23日、定例会見で、北海道・旭川薬剤師会の市内会員薬局において昨年度実施された、水銀体温計や血圧計等の短期回収に関する実証事業が、予想以上に回収実績を上げたことを報告した。今年2月1日から1カ月間、薬局・薬店店頭に回収拠点(回収ボックス)を置き、回収を試みた。協力薬局184店舗のうち111店舗に何らかの持ち込みがあり、水銀体温計435本、水銀血圧計94台、その他品目5点が回収された。石井甲一副会長は「薬局の社会貢献として、良い活動ができたと思っている」と高く評価した。この事業の概要については、今秋、鹿児島市で開催される第48回学術大会で発表する。
2013年10月に熊本市・水俣市で開催された外交会議において、水銀に関する水俣条約が採択・署名された。条約の発効後を見据え、水銀体温計等の水銀添加廃製品を、自治体において回収し、既存のスキームである蛍光管回収と合わせて回収・処理するルートに加え、自治体内の薬局・薬店の店頭に回収拠点を設置し、短期回収促進に関する実証事業を行った。
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