第一三共は、昨年3月に印サンファーマにジェネリック医薬品(GE薬)事業の印子会社「ランバクシー・ラボラトリーズ」を売却したのを受け、グローバルにおける新薬とGE薬の両輪事業の複眼経営を見直し、新薬に回帰する新たな中期経営方針を発表した。中山讓治社長は15日の会見で、「規模拡大による成長戦略から、第一三共グループの強みを生かす筋肉質の成長に転換する」と説明。来年3月に2016~20年度の5カ年新中期経営計画を策定する予定で、主力の高血圧症治療薬「オルメサルタン」の特許切れする17年度に売上1兆円、営業利益1000億円を死守し、その後に本格的な成長を目指す。
同社は、昨年度からスタートした第3期中計で、ランバクシーを成長ドライバーの一つとして位置づけ、事業展開を進めてきた。しかし、ランバクシーの印工場における品質問題・米国禁輸措置により、期待した成果を中計期間中に得ることは困難と判断し、ランバクシーをグループから切り離し、グローバルでの経営方針の見直しを図った。
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