先発のバイオ医薬品の特許が切れた後に発売されるバイオシミラーの国内浸透には時間を要していることが、13、14日に浜松市で開かれた日本ジェネリック医薬品学会学術大会のシンポジウム「バイオシミラーの開発と使用促進にむけて」において、日本化薬医薬事業本部の塚本哲治氏から示された。昨年11月に同社が国内で発売した、先発品「レミケード」(一般名:インフリキシマブ)のバイオシミラーについて塚本氏は、関節リウマチ患者でのシェア獲得率は「1%ないくらい」と言及。現状ではまだ医療機関側の十分な理解が得られていないと話した。
塚本氏は「(バイオシミラーに対する)印象がもともと悪い。営業担当者が医師のところに出向くとネガティブな反応をされるのが実際」と現況を報告。ただ、バイオシミラーは、非臨床試験や臨床試験を実施して先発品との同等性や同質性が証明されているとし、「非常に精度の高い審査をしていただき、価値の高いものとして承認を受けている。もっと自信を持って薦めなければいけない」と強調した。
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