◆総務省は、超高精細映像モニターを活用した医療応用の実証実験をスタートさせた。既に東京大学では、食道癌手術の様子などを撮影し、映像をカンファレンスで利用している。医師からは「手術を疑似体験できる」「映像が立体的に見える」と高い評価を得ているそうだ
◆利用される「8Kスーパーハイビジョン」は、実際の物体の99・9%の色をカバーし、病理診断に求められる色表現にも対応できるモニター。一般のテレビの16倍の解像度で、画像を拡大すると、たった0・04mmの糸もはっきり見えるというから驚きだ
◆小型化が進めば、高性能な腹腔鏡の開発や顕微鏡手術への適用が実現。さらに、映像をリアルタイムに電送するネットワークが構築されれば遠隔診療も可能となる
◆6月末に閣議決定した「日本再興戦略改定」では、対面診療が難しい患者も遠隔診療の対象とするよう記された。近い将来、難病や希少癌の領域でも、症例のアーカイブ化を進め、遠隔病理診断や標準的な治療法の確立につながることを期待したい。
超高精細映像モニターを医療に
2015年07月08日 (水)
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