◆一部の国内製薬企業では疾患未解明のフロンティア疾患領域を重点研究開発分野の一つに位置づけるようになってきた。ベンチャー企業からの製品導入や買収のみならず、自ら事業リスクの高い分野に経営資源を投入し、潜在市場を掘り起こす“攻めの創薬”も必要だ
◆アステラス製薬は、新規領域を積極的に探索。米サイトキネティクス社と骨格筋疾患、米マイトカイン社とミトコンドリア関連疾患での共同研究が好例だ。「治療満足度が低く、競争優位性が高い疾患領域」の開拓を急ピッチで進めている
◆“創薬型製薬企業”を標榜する塩野義製薬は昨年、「フロンティア医薬研究所」を設置。社会的ニーズが高まる肥満・老年代謝性疾患、腫瘍・免疫疾患の創薬研究能力を向上させ、次期コア疾患領域として確立を目指す
◆製薬企業は研究開発資源が限られ、新薬開発成功確率が低下する中、「他社導入」と「自社創薬」の狭間に揺れる。「今」ではなく「近未来」の事業のかたちをどう描いていくか。そのためには当然、リスクテイクが大事になる。
「今」より「近未来」を
2015年07月10日 (金)
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