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CFSとアインファーマシーズが経営統合へ‐ドラッグ・調剤業界の再編加速

2007年10月09日 (火)

関連検索: CFSコーポレーション アインファーマシーズ 経営統合 ドラッグストア 調剤薬局 再編

経営統合で握手する石田氏(左)と大谷氏
経営統合で握手する石田氏(左)と大谷氏

 CFSコーポレーション(三島市・以下CFS)とアインファーマシーズ(札幌市)は、来年4月に株式移転により、共同持株会社を設立して経営統合することで基本合意したと発表した。両社売上高を前期決算で単純合算すると2398億円となり、業界最大手のマツモトキヨシに次ぐ2位、調剤を含めた医薬品売上高でみると1123億円に達し1位となる。両社は「合併により、日本を代表するトータルヘルスケア企業の姿が具現化され、企業価値の増大が期待できる」と強調した。

 CFSは神奈川、静岡、東京を中心に、ドラッグストア263店舗を展開し、調剤薬局併設型のドラッグストア店舗の出店についても力を入れてきた。同時に食品スーパー25店舗を展開しているが、業績が思わしくない状況にある。一方のアインファーマシーズは調剤薬局をグループ全体で全国に343店舗展開し、M&Aを含めた積極的な出店により、現状では業界トップの地位を確立している。また、郊外型ドラッグストア、コスメティックに特化した都市型ドラッグストアを展開、合わせて44店舗をもつ。さらに、ジェネリック医薬品専門の医薬品卸を設置するなど、今後のジェネリック医薬品の普及施策を見越した対応を進めている。

 今後、11月上旬に両社取締役会で株式移転契約締結および株式移転計画を承認、来年1月下旬には両社臨時株主総会で株式移転計画の承認を求め、3月下旬に上場廃止。4月1日に共同持株会設立登記をし、東京証券取引所市場第一部に「株式会社CFSアインホールディングス(仮称)」として上場する予定。代表取締役会長には石田健二氏(現CFSコーポレーション代表取締役会長兼社長)、代表取締役社長には大谷喜一氏(現アインファーマシーズ代表取締役社長)がそれぞれ就任する予定。

 会見で石田氏は、「既にドラッグストアがオーバーストアの状態にあり、価格・コスト削減競争の中で、整理・統合・再編の時期を迎えている。より専門性が高く、他社と差別化されたビジネスフォーマットを作る必要があり、その中心は調剤である」との考えを示し、調剤チェーンとの統合の意義を強調した。

 一方、大谷氏は「主に大型門前で展開してきたが、ターゲットとしてきたのは6兆円とされる調剤マーケットの1兆円。単価は下がるが、従来通り門前型出店も粛々と進めていく」とし、小規模での展開も併行して進めていく方針を示した。

 両社の経営統合については、CFSの筆頭株主であるイオンが反対しており、独自に企業価値向上策を提案していく模様だ。石田社長は「イオンからの提案があれば検討する」としつつ、「(統合への)理解を求めたい」と述べた。なお、業績が思わしくないフード部門に関しては、M&Aなども視野に入れた施策を考えていくとした。

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