◆政府は今月上旬、開発途上国の保健医療サービス向上を目指す「平和と健康のための基本方針」を策定。27日に開催した国連開発サミットでも、安倍晋三首相はアフリカに対するエボラ出血熱対策などで貢献していく考えを明らかにした
◆そのキーとなる目標が、全ての人に必要とする質の高い保健医療サービスを提供するというユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)の実現だ。地域別の課題では、東南アジアでの高齢化・生活習慣病への対応、南アジアでの母子保健分野の向上、アフリカでの栄養改善、感染症対策などを掲げている
◆UHCの実現には、持続可能な保健財政の構築が不可欠。ただし、医療保険制度という入れ物を伝えるだけでなく、その根底にある、女性の社会進出やヘルスリテラシーの向上など“健康づくりを支える人間開発”への取り組みも重要だ
◆国際的な保健政策でイニシアチブをとった日本。国民皆保険制度のノウハウなどをいかに提供していくか、世界も注目するところ。今後の貢献に期待したい。
ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ実現に貢献を
2015年09月30日 (水)
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