◆薬学教育6年制を卒業した薬剤師には十分な研究マインドが備わっていないのではないか――。ある大学病院の薬剤部長の指摘を耳にした。旧4年制教育課程を終え2年間の博士前期課程を修了した薬剤師に比べ、「覇気がない」と手厳しい
◆臨床現場で感じた疑問を研究に発展させる能力を十分に持ち合わせていない。研究成果を論文にまとめる能力も十分ではない。薬剤部の指導者が手取り足取り教える必要があるという
◆研究を実施し、その成果を論文にまとめることは、日常の臨床業務と解離した行為ではない。論文で示した薬剤師の業務の成果が診療報酬の根拠として採用され、経済的な裏づけを獲得できる可能性がある。業務の発展にはこのプロセスが重要だ
◆「将来、薬剤師の研究が減り、論文も減るのではないか」とその薬剤部長は危惧する。薬学部でしっかり教育が行われるべきだが、国家試験対策などに多大な時間をとられる場合もあるのが現状だ。研究マインドを備えた薬剤師の育成に向けて、何かいい方策はないものだろうか。
研究マインドある薬剤師を育成するには
2015年11月04日 (水)
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