医薬品添加剤や試薬事業を手がける癸巳化成(きしかせい)の子会社「横浜バイオリサーチアンドサプライ」は、横浜市金沢区にある癸巳化成H&Bセンター内に、バイオ後続品を中心とした国内初の原薬工場を建設し、4月に稼働する。細胞株の構築から製造プロセス開発、商用原薬の培養、精製までを一元的に対応するほか、生産工程を効率化したシングルユース型の設備が特徴。これまで欧米やアジアの韓国の後塵を拝してきたバイオ医薬品製造に、日本の中小企業が挑戦する。加瀬大明社長は、「中小企業が事業リスクの高いバイオ製造に挑み、成功事例を出すことで全国に発信していきたい」と強調。バイオ後続品の製造受託事業に参入し、国内バイオ産業の裾野拡大を先導する役割を目指す。
横浜バイオリサーチアンドサプライは、2006年に設立し、職員18人、顧問6人。横浜市鶴見区の横浜バイオ産業センター内にバイオ医薬品の初期開発を行える拠点を有し、さらに今回、癸巳化成のH&Bセンター内にバイオ医薬品の商用生産施設を建設し、4月から稼働を開始する。
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