
調剤薬局システム「ファーミー」を開発・販売するモイネットシステム(神戸市長田区)は、今春からの“かかりつけ薬剤師”の算定用件の一つである「24時間相談に応じる体制」の業務対応を支援するシステム「おでかけファーミー」を開発、4月末から販売を開始する。
「おでかけファーミー」は、タブレットPCに患者情報をコピーすることで、患者からの問い合わせに外出先や自宅などで24時間対応できる。タブレットは、薬局内ではLAN接続でファーミーと連携ができ、ファーミーの端末として使うことが可能。
縦長のタブレットの画面には、ファーミーの画面が最適化して表示される。ファーミーの端末機能以外にも、初来局の患者へのアンケートや、薬の使用方法動画の視聴端末としても活用できる。アンケート内容は、患者の薬歴に自動的に反映される。また、タブレットにあるカメラ機能を使い、調剤した薬剤を撮影することにより、投薬履歴としても薬剤師業務を支援する。
外出する時は、タブレットにファーミーのデータをコピー(1~2分)して、オフラインの「おでかけモード」にして携帯する。患者からの問い合わせには、処方箋のスキャン画像や服薬指導情報を閲覧して相談に応じる。その内容は、その場で薬歴に入力することができる。
また、在宅活動での「介護計画書」「訪問記録簿」などもその場で入力ができ、薬局に戻った時にファーミーと同期することにより追加・修正された情報のみが上書きされる。
ソフトの価格は税別25万円で、推奨タブレットPCは、ウィンドウズ8.1か10、画面サイズ8.9インチ以上、容量16GB以上。