◆ジカ熱流行が国際的に拡大していくのか。日本で2016年中にジカ熱の国内伝播を認めるリスクは16.6%と推定される。この数字は北海道大学の研究チームが、新しい統計モデルを開発し推定した数字だ
◆この統計モデルでは、従来からの各国の伝染病輸入リスクを推定するのに実績がある「航空機を利用したヒト移動ネットワーク」を用い、ブラジルから世界各国までの実効距離をそれぞれ計算、国固有のジカ熱ウイルス輸入リスクの生存解析モデルを組み合わせた
◆その他の国のリスクはメキシコで48.8%、台湾で36.7%などデング熱やチクングニア熱などが流行した熱帯・亜熱帯地域で高く、温帯地域では英国で6.7%、オランダで5.3%など日本よりも低い国があった。日本はデング熱の小規模流行があったことから、温帯地域でも少し高いリスクとなっているようだ
◆リスクが高い国では媒介蚊対策が必要だが、低リスクの国はいたずらに騒ぐのではなく、渡航に伴う妊婦の感染を避けることに力を入れる必要があるのではないか。
ジカ熱の国内伝播リスクは16.6%
2016年04月25日 (月)
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