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医療のあるべき姿の議論を

2006年06月05日 (月)

◆医療制度改革法案の国会審議が進んでいる。前半戦の衆議院厚生労働委員会では医療提供体制、中でも地方における小児科、産科、救急といった分野の医師不足問題に、多くの時間が割かれた
◆医師不足は深刻な状態にあり、参考人の意見聴取などを通して、現場の医療機関や自治体から、窮状の改善を訴える声が相次いだ。地域の小児科・産科医療などは崩壊の危機に瀕しており、看過できない厳しい状況が理解されたことと思う
◆一方で後期高齢者医療制度の創設に関しては、議論に費やされた時間がそれほど多くなかったように感じる。医療制度改革がここまで先延ばしされてきた最大の要因は、高齢者医療制度の骨格が固まらなかったことだ
◆医師不足の改善や高齢者医療以外にも、審議を深めなければならない事項は山積している。だが野党も今回の審議を拙速と非難し、時間をかけた十分な審議が必要というなら、委員会欠席という手段は取るべきでないだろう。与野党出席の下で、医療のあるべき姿を真摯に議論してほしい。



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