◆緩和ケアの現場で、薬剤師がオピオイド鎮痛薬を使用する外来患者の服薬指導を積極的に行っている現状が報告された。病院の緩和医療チームに対応が依頼される理由の多くが疼痛に関することだという
◆確かに癌患者の不安やQOL阻害の最も大きな部分を占めるのが痛みで、その人らしい人生を全うしたいと希望し、やりたいことがあっても、痛みを十分にコントロールすることなしに実現は難しい
◆そのためには複数の鎮痛薬などをうまく使い分け、患者一人ひとりの痛みに応じたきめ細かい対応が必要だ。そこに薬剤師の薬学的知見、処方提案が生かされる素地は大いにある。外来での服薬指導や診察前面談の実施、プロトコル作りまで、目の前の患者に取り組んだ努力が着実に積み重なっているという力強い胎動を感じる
◆オピオイド鎮痛薬の服薬指導はあくまで薬剤師個人のモチベーションで成り立っているとの指摘もあったが、緩和医療チームの中で薬剤師への期待は大きく、日常業務の延長が何らかの形で結実する日はそう遠くないはずだ。
オピオイド鎮痛薬の服薬指導に期待
2016年06月15日 (水)
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