エーザイ、東京大学医学部付属病院、ココカラファインは、クラウド環境を活用し、認知症・軽度認知障害患者、その家族に向けたICTコミュニケーションツール「わすれなびと」の予備的臨床研究となるパイロットスタディを開始する。参加者は50人、期間は1年半。参加した患者は、およそ半年ごとに東大病院で血液、画像、認知機能などの検査を受け、タブレット型端末を用いて東大医学部付属病院での検査結果を閲覧できるほか、外来受診時間外も主治医と対話でき、薬剤師による服薬支援や、次回の診療に向けた準備アンケートを活用できる。認知症患者に対する最適な個別化医療の実現を目指す。
認知症を取り巻く環境は、患者の社会的・地域的な背景や家族との関係など様々な要素が複雑に関係して発症するため、個人によって対応を調整することが重要となっている。患者一人ひとりの日常を正確に把握したい医療従事者、認知症の病態変化を客観的に理解し、リアルタイムに専門家の意見を聞いて介護上の問題を解決したい患者やその家族のニーズに対応するべく、「わすれなびと」の開発につながった。
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