9月13日に理研公開シンポジウム「網羅的転写開始点解析によるがん研究の最前線」

2016年06月28日 (火)

開催日時

平成28年9月13日(火)13:00-16:30(施設見学会 16:30-18:00)

場所

理化学研究所 横浜キャンパス 交流棟ホール(施設見学会は南研究棟)
http://www.clst.riken.jp/ja/about/access/#yokohama2

主催

理化学研究所 ライフサイエンス技術基盤研究センター 機能性ゲノム解析部門

概要

本シンポジウムでは、転写開始点を網羅的に解析するCAGE法(Cap Analysis of Gene Expression)を使ったがん研究の最前線について紹介します。

はじめに,網羅的転写開始点解析法CAGE法の特徴を説明し、この手法を用いて行われている国際コンソーシアムFANTOMの成果を報告します。

第1部では、CAGE法を使った、様々な胸部腫瘍の判別、リンパ節転移予測マーカーの同定、治療抵抗性がんの診断、がん共通のマーカーの探索など最新の研究成果をご紹介いたします。

第2部では、本研究所で現在主催しているFANTOM6の概況、開発中の1細胞CAGE法など最新の話題を提供いたします。

シンポジウム開催後には、ご希望の方に理研ライフサイエンス技術基盤研究センターのシーケンス施設の見学会を予定しています。

CAGE法は、Cap修飾されたRNAの5‘末端の塩基配列を決定することにより転写開始点を網羅的に同定する理化学研究所が開発した技術です。次世代シーケンサーと組み合わせることにより転写産物の定量的なデータがえられ、発現プロファイリングやプロモーター部位の予測、転写因子結合モチーフ解析、転写制御ネットワーク解析、エンハンサーの候補探索等を行うことができます。国際コンソーシアムFANTOMプロジェクトをはじめ多くの研究に活用され、生命科学の基礎研究にとどまらず、新しいバイオマーカーの同定、薬物の作用機序の解明、創薬ターゲット探索、ドラッグ・リポジショニングなど医療診断技術や薬理学、広範な医薬探索などへの応用が期待されています。

がんの原因解明、治療方法の研究などに日々取り組んでいらっしゃる医学・薬学の研究者、製薬会社の研究者等多くの方々のご来場をお待ちしています。

参加費

無料

参加申し込み

下記URLの中の申し込みフォームよりお願いいたします。
URL:http://clst.riken.jp/ja/topics/event/160913seminar/

締切:8月末くらいまでにご登録ください。
施設見学会は先着20名です。人数が多い場合にはご希望に添えないこともございます。

プログラム

(都合により変更の可能性もございますのでご了承ください。)

イントロダクション(13:00-13:40)

1.「Transcription start site centered transcriptome profiling strategy」
Piero Carninci
(Riken Center for Life Science Technologies Division of Genomic Technologies, Director)

2.「CAGEって何?」
眞鍋理一郎
(理研 ライフサイエンス技術基盤研究センター 機能性ゲノム解析部門)

第1部 がん研究の最前線(14:00-15:20)

3.「CAGE法による肺原発扁平上皮癌と腺癌の新規鑑別マーカーの同定」
高持一矢
(順天堂大学 医学部 大学院医学研究科 呼吸器外科)

4.「CAGE法を用いた子宮体癌におけるリンパ節転移予測マーカーの同定」
寺尾泰久, 吉田惠美子
(順天堂大学 医学部 大学院医学研究科 産婦人科学)

5.「CAGE解析が明らかにした長鎖・短鎖非コードRNAによるがんエピゲノム制御メカニズム」
井上聡
(東京都健康長寿医療センター研究所 老化制御研究チーム)

6.「CAGE as a tool for cancer research and biomarker discovery」
Bogumil Kaczkowski
(Riken Center for Life Science Technologies Division of Genomic Technologies)

第2部 最近の話題(15:40-16:20)

7.「FANTOM6: Functional Classification of long non-coding RNA」
Jay Woo Shin
(Riken Center for Life Science Technologies Division of Genomic Technologies)

8.「C1 CAGE:一細胞レベルでのCAGE 解析」
河野掌
(理研 ライフサイエンス技術基盤研究センター 機能性ゲノム解析部門)

クロージング
眞鍋理一郎
(理研 ライフサイエンス技術基盤研究センター 機能性ゲノム解析部門)

施設見学会(南研究棟)(16:30-18:00)




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