大塚製薬と日本IBMの合弁会社で、デジタルヘルス・ソリューション事業を行う大塚デジタルヘルスは、大塚の中枢神経領域の専門性とIBMの人工知能技術「ワトソン」を組み合わせた、電子カルテのデータ解析ソリューション「MENTAT(メンタット)」の提供を7月から開始した。大塚デジタルヘルス執行役員営業部長の天野和京氏は、7月28日に都内で説明会を行い、「今まで埋もれていた宝である(カルテの)情報を、いかに病院に還元するかというのがメンタットの技術」と述べ、膨大なカルテ情報を解析し、病院での精神科医療に活用する方向性を語った。
天野氏は、電子カルテに膨大な医療データがあるにもかかわらず、記録媒体としての利用に限られ、データを医療の効率化や質向上に役立てるための利活用が進んでいない現状を指摘。特に精神科はカルテの9割以上がテキストデータであり、読むだけでも相当な時間を要するとして、「日々診療に追われている病院のスタッフにとっては、膨大な宝があっても全ての情報を見るのは非現実的であったというのが従来の医療」と述べた。
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