日本の薬局の方向性を大胆に予言する!!
地域包括ケアシステムと健康サポート薬局制度で、薬局・薬剤師はどう変わるべきか?今起きていることがよくわかる、これから起きることが見えてくる。
本書では、医療経済の視点から、いわゆる団塊の世代が後期高齢者となる2025年に向け、日本の薬局の方向性を大胆に予言する。
さらに医療経営・医業経済のスペシャリストである著者が地域包括ケアシステムおよび「健康サポート薬局」制度下で、今後、薬局・薬剤師がどう変わるべきかについて提言している。
「失われた20年」と言われて久しいが、このままいくとわが国は何を失ったかもわからないかもしれない。製薬業界は社会保障費削減の財源として、これ以上の薬剤費の抑制は不可能としているので、今後は保険薬局の適正化がスポットを浴びる可能性が大きい。そうなると今後は薬局業界もM&Aや再編・淘汰の嵐が吹きまくるだろう。「三本の矢」、そして「新三本の矢」を放ったアベノミクスだが、その矢も的に当たらず、くたびれてきた今、まさに日本は正念場である。(あとがきより)
目次
第1章 実現するか?「院内薬局」
第2章 見える風景が変わるか? 2016年診療報酬改定
第3章 「勝ち組」と「負け組」の二者択一!?
第4章 求められる薬剤給付のルール化
第5章 たかが「かぜ」、されど「風邪」
第6章 医療費削減につながるか?「セルフメディケーション税制」
第7章 薬局は「地域包括ケア」にどう取り組むか?
第8章 2040年の日本の薬局はどうなっているか?
著者略歴
川渕 孝一(かわぶち こういち)
1959年富山県生まれ。東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科医療経済学分野教授。専門研究分野は医療経済、医療政策、医業経営。
1983年一橋大学商学部商学科卒業
1987年シカゴ大学経営大学院修士課程(MBA取得)修了。民間病院・企業勤務
1989年厚生省国立医療・病院管理研究所(現在の国立保健医療科学院)医療経済研究部
1995年同研究所主任研究官
1996年国立社会保障・人口問題研究所社会保障応用分析研究部主任研究官併任
1998年日本福祉大学経済学部経営開発学科教授、日医総研主席研究員並びに独立行政法人経済産業研究所ファカルティフェロー、スタンフォード大学客員研究員兼務
2000年4月から現職
【著者】川渕 孝一(’16.8)
【判型・頁】四六判・190頁
【定価】1,650円(消費税込み)
ISBN:978-4-8408-1362-4 C3047
※ 送料:国内1カ所送付につき、重量5kg以下 660円、重量5kg超 990円