9月10~11日に札幌市で第35年会開催 日本社会薬学会

2016年8月24日 (水)

社会における薬剤師の価値

会場となる北海道薬大・手稲前田キャンパス

会場となる北海道薬大・手稲前田キャンパス

 日本社会薬学会は第35年会(年会長:櫻井秀彦北海道薬科大学教授)を9月10~11日、札幌市の北海道薬大・手稲前田キャンパスで開く。メインテーマに「社会における薬剤師の価値」を掲げ、国民の医療、健康、福祉などに関わる重大な社会問題について、アップ・ツー・デイトな話題を取り上げている。

 同学会は1982年に設立され、薬の社会性に着目し、多様性に富んだ研究対象に取り組むことにより、薬を使用する人々、あるいは薬を扱う人々の問題解決のための知見を探索してきている。会員は薬系大学教員や現場の薬剤師だけでなく、人文・社会科学など他の学問領域の研究者や行政担当者など幅広く参画している。

 今回のメインテーマは、薬のキーパーソンである薬剤師が社会に提供できる、あるいは社会と共創できる価値には、どのようなものがあり、どのように測り、どのように社会に発信していくかを、今一度見直す機会にしたいのと考えから設定された。

 現在、薬剤師職能や薬局機能に対し、多くの要請や意見、ときには厳しい批判が寄せられている。今年度から、かかりつけ薬剤師が“概念”ではなく、調剤報酬の算定要件となった。また、2025年の地域包括ケアシステム構築を見据えた上で、薬剤師や薬局側からの地域医療・福祉・介護へのさらなる積極的な参画と貢献が求められている。

 このように、薬剤師や薬局には、エビデンスを伴った具体的な行動が必要とされている。メインテーマは一見、非常に簡単なものだが、実は極めて重いテーマといえる。このような課題に対して、関心を持つ人々が場所と時を同じくして、共に考え、議論していくことを今回は目指している。

 同年会では、武藤正樹氏(国際医療福祉大学大学院)が基調講演「2025年へのカウントダウン―薬剤師の新たな役割」を行うほか、三つのシンポジウム、「くすり教育ワークショップ」、ランチョンセミナー、高市和之氏(二十四軒薬局)の市民公開講座「変わる!薬局の活用法」を予定している。

 なお、シンポジウムのテーマと、シンポジストの各氏は次の通り。

シンポジウム1:薬剤師の価値とは何か?

 プライマリ・ケアにおける薬剤師の役割と課題=草場鉄周(北海道家庭医療学センター)▽薬局における検査値応需の意義と課題=坂田祐樹(あさみ薬局)▽患者が期待する薬剤師の役割=山口育子(NPO法人ささえあい医療人権センター)

シンポジウム2:薬剤師の価値をどう測るか?

 [量的研究について]薬剤師業務を対象とした研究の傾向とその背景=亀井美和子(日本大学薬学部)▽患者本位の薬局業務がもたらすアウトカムを可視化するために=恩田光子(大阪薬科大学)

 [質的研究について]価値を測定しないことの価値(質的研究は測定せずに対象に迫る)=大谷尚(名古屋大学大学院)

シンポジウム3:薬剤師の価値をどう発信するか?

 旭川薬剤師会100年の取り組み=藤澤芳則(旭川薬剤師会)▽薬局こそ、生活者のセルフチェック支援の場となる(支援のためにできること)=阿部真也(ツルハ)▽薬局薬剤師による慢性疾患患者支援の有効性(COMPASS研究結果から)=岡田浩(京都医療センター)




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