
進化型のレセコンをコンセプトに設計された
ネグジット総研は、調剤薬局向けレセプトコンピュータ「調剤くんV7」を今月から新発売した。約30年の実績がある「調剤くん」シリーズの7世代目に当たる今回の「V7」は、変化する時代に対応した進化型のレセコンをコンセプトに設計。かかりつけ薬剤師や健康サポート薬局として適切な業務を実践できるように、各種データベースを拡充するなど様々な機能を充実させた。
「調剤くん」シリーズは、見やすい画面構成で誰もが直感的に容易に操作できることなどが評価され、電子薬歴システム「薬歴くん」と共に、ユーザーから幅広い支持を集めてきた。高い操作性にこだわったシリーズの特徴はそのままに、最新のウィンドウズ10上で起動する今回の「V7」では、時代の要請に対応した機能進化を実現させた。
その一つが各種データベースの拡充で、相互作用に加えて、新たに▽病名・代表病名(適応、禁忌病名、副作用など)▽規格違い・類似名称▽警告・禁忌情報▽アレルギー▽改訂指示・安全性情報▽POS(薬剤別、疾患別)――の各種データベースを標準搭載した。
さらに、今後はオプションとして、▽日本語・英語版指導▽OTCの添付文書や医療用医薬品との相互作用▽投与量▽用法▽小児・高齢者や妊婦・授乳婦に対する投与制限――の各種データベースを順次リリースする計画。かかりつけ薬剤師や健康サポート薬局として役割を発揮する上で、これらは大きな支えになる。
24時間相談に応じる体制を構築するために「リモートアクセスサービス」も役立つ。これは、自宅や外出先、在宅訪問先にある手元のパソコンに専用USBを差し込むだけで、薬局内の「調剤くんV7」端末の画面を呼び出し、薬歴の参照や記入、報告書の作成を行える。
ユーザーの安心感を高める機能もある。クライアント端末の1台にサブサーバー機能を持たせてサーバーに保存するデータをバックアップし、薬局内のサーバー端末にトラブルが発生した場合には、その端末をサーバーとして運用し業務を継続できる機能を新たに追加した。「調剤くん」のバックアップデータを外部データセンターで保管し、災害からデータを守るサービスも以前から提供している。
「調剤くんV7」の操作が分からなくなった場合には、各画面にある連携ボタンをクリックすることで、該当する画面のマニュアルやFAQのサポートサイトページを閲覧できる機能も新たに設けた。
同社は「調剤くんV7」の発売を機に、全国展開を充実させる。販売体制が十分ではなかった北海道、東北、北陸、九州、沖縄の各地域で今後、販売代理店を新たに募集する考えだ。