医薬品卸大手のスズケンと臨床試験受託機関(CRO)大手のEPSホールディングスは9月27日、資本業務提携を行うと発表した。EPSHDが約20億円でスズケンの発行済み株式の0.61%を取得する一方、スズケンは約20億円でEPSHDの3.25%、約27億円でEPSHD子会社で中国事業を統括する「EPS益新」の35%を取得する。CROと医薬品卸の提携は新たな形。両社は、国内で医薬品・医療機器の開発から販売や流通を含めた市販後までワンストップで対応可能な受託モデルの構築、新規事業の共同開発に取り組む一方、中国を中心としたアジア市場では、EPSの基盤を生かして市場開拓に乗り出す。
スズケンは、医薬品卸売事業を中心に、医薬品製造事業や保険薬局事業、医薬品メーカー物流受託・希少疾病薬流通受託等の医薬品メーカー支援サービス事業など様々な領域で事業展開している。一方、EPSHDは、CRO事業に加え、医療機関の治験支援としてSMO事業、製薬企業の営業・マーケティングを支援するCSO事業など、製薬企業や医療機関の受託事業に強い。両社は、SMO事業の譲受や、スズケン子会社で医薬品製造販売業を担う三和化学研究所が扱う医薬品の営業・マーケティグを、EPSHDのCSO子会社「EPファーマライン」が受託するなど一部で協業関係にあった。
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