大事なのは“患者志向”
クインタイルズ・トランスナショナル・ジャパンは、米国でIMSとの統合会社「クインタイルズIMS」の合併が完了し、業容拡大を見据えたマネジメント体制を強化する。今後力を入れるのが、新卒社員の早期戦力化と患者志向の人材づくりだ。4月に新卒150人を大量採用したのを受け、新卒の臨床開発モニター(CRA)を専属で管理するラインマネージャーの数を手厚くした。重要視されつつある患者志向の医薬品開発に向けては、実際に患者の体験に基づく話をCRAが聞く講習会を定期的に開き、意識改革を進め、患者ニーズに応える開発プロセスを思考する。クインタイルズIMSの誕生でビジネスの相乗効果が期待される中、品川丈太郎臨床開発事業本部門長は、本紙のインタビューに対し、「CROを卒業し、医薬品開発の上流と市販後の下流を持つ新しい形のヘルスケアカンパニーになる」と基盤構築を急ぐ考えを語った。
同社では新卒人材を積極的に採用し、医薬品開発の現場で早期に活躍できるよう育成していく戦略を取る。特に力を入れるのが、ラインマネージャーの整備だ。毎年100人を超える新卒人材を採用する中、臨床開発本部は1000人を超える大所帯となった。受託したプロジェクトを円滑に進めると同時に、CRAの能力開発を行うために、ラインマネージャーがCRA一人ひとりのスキルを確認しながら教育し、全体を底上げする組織マネジメントを推進している。
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