日本チェーンドラッグストア協会(JACDS)は、千葉県の幕張メッセで来月開催する第17回JAPANドラッグストアショーの会期中に、「第1回JACDS薬剤師学術セミナー」を開催する。薬局・ドラッグストアにおける薬剤師業務の拡大などを見据え、同協会勤務薬剤師会(小田兵馬会長)が主催するもの。正会員企業への所属には関係なく、広く一般企業の薬剤師をも対象とした学術セミナーは、JACDSとして初の試み。3月17、18の2日間にわたり、検査データ活用、ポリファーマシー対策といったタイムリーなプログラムを予定しており、「かかりつけ薬剤師」の要件となる研修認定薬剤師になるために必要な単位(研修受講シール)も、両日で最大6単位の取得が可能。
テーマを「コミュニティ・ファーマシストをめざして」と題した薬剤師学術セミナーは、合計6セッションで構成。両日とも時間は午前11時~午後4時40分までで、途中昼休み1時間と休憩がある。内容は次の通り。
▽3月18日=[1]検査値と医薬品情報からみる医薬品の適正使用(仮題)─新都市医療研究会関越病院薬剤科長安野伸浩[2]薬剤師の新しい機能~ポリファーマシー対策とマネジメント能力─国立保健科学院統括研究官今井博久[3]漢方とエビデンス~更年期障害に向き合って─横浜薬科大学教授・薬学部長石毛敦
▽3月19日=[4]薬局・薬剤師行政の課題と展開(仮題)─厚生労働省大臣官房企画官(医薬・生活衛生局総務課医薬情報室長併任)紀平哲也[5]医薬品の嚥下フィジカルアセスメント~剤形、在宅、誤嚥予防─明海大学病院歯科医師大西孝宣[6]高齢化と健康寿命~薬剤師として知っておくべき基礎から臨床まで─千葉大学大学院薬学研究院教授・内科医師神崎哲人
会場は、幕張メッセ国際会議場会議室で、19日のセッション4(紀平氏の講演)のみ国際展示場4ホール内となっている。受講料は1日3000円、2日で5000円と受講しやすい価格だが、各日とも定員100人で、事前申し込みによる先着順。研修受講シールは、セッション1講座に対して1単位なので、1日で3単位、2日で6単位と効率的に取得が可能。
申し込み、問い合わせは日本薬業協同事務所内の薬剤師学術セミナー事務局(TEL:03-5510-8031、info@nihonyakugyou.jp)まで。申し込み後、10日以内に受講料を振り込む。
JACDSでは、今回の学術セミナーに関し「調剤だけでなく関連するOTC医薬品等も視野に入れた講義内容であり、薬剤師にとってタイムリーな演目を用意した。昼休みなどに、ぜひドラッグストアショーも見学してもらいたい」として一般の参加も募っている。