◆以前にも紹介したが、バケツ一杯の海水で、そこに生息する魚類を特定できる技術が進化している。わずか1日の調査で生息する魚種の8割を検出することができるようになった。神戸大学や京都大学、北海道大学、龍谷大学、千葉県などが共同で取り組んでいる
◆この技術は「環境DNA多種同時検出法(メタバーコーディング)」と呼ばれる方法。魚が放出し海水中にあるDNA(環境DNA)を回収・分析し、放出源となった魚類を特定していく。この調査方法の有効性は、生息する魚種が少ない場所で検証されたことしかなく、日本沿岸のように魚類の多い場所での有効性は未確認だったという
◆今回は、京都府北部の舞鶴湾で現地調査を行った結果、128種もの魚類のDNAを検出することができた。この中には14年間、計140回の潜水目視調査で観察された種の6割、偶然回遊してきた魚種を除くと8割を占める
◆技術の進歩には検証と改良が欠かせない。社会制度もそういうものだと思う。“かかりつけ”もその作業が必要だ。
検証と改良が重要
2017年02月20日 (月)
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