シンバイオ製薬は、抗癌剤「トレアキシン」(一般名:ベンダムスチン)の経口剤の開発に着手し、固形癌への適応拡大を目指す。既に国内で販売中の注射剤では、非ホジキンリンパ腫やマントル細胞リンパ腫など血液癌での悪性リンパ腫適応で2019年度には薬価ベースで売上130億円を見込む。抗癌剤「リゴセルチブ」や自己疼痛管理用医薬品「SyBP-1501」の第III相試験を進める中、成長性だけではなく収益性の確保を目指して、トレアキシンの経口剤を開発し、トレアキシンのプラットフォーム化を推進する。19年以降に見据える黒字化達成を前倒ししたい考えだ。
吉田文紀社長は、16日に都内で開催した決算会見で、「トレアキシンは効果があり、他の抗癌剤よりも副作用が少なく、戦略のもう一つの矢を描いていく」と固形癌への適応拡大に向けた意欲を語った。
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