富士フイルムは、高機能化成品や研究開発などに用いる試薬のビジネス拡大を図るため、1日付で「ファインケミカル事業部」を設立した。21日に連結子会社化した総合試薬メーカーの和光純薬工業との相乗効果の創出に向けた事業体制を整備する狙いもあり、化成品や試薬の既存事業を強力に推進していく。
同社は、高度な化学合成技術を活用し、カラーフィルムの発色剤など高機能化成品を開発しており、化学合成技術を応用して高品質な液晶ディスプレイ用材料や印刷材料などを展開してきた。
今後、20万種類に上る化合物ライブラリーを和光純薬が持つ国内のきめ細かい販売ルートを通じて展開すると共に、和光純薬の化成品や試薬を富士フイルムの海外ネットワークを活用して販売し、事業拡大を図る。